人工授精(AIH)とは?今さら聞けない、人工授精についてのまとめ

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こんにちは。看護師のチーコです。不妊治療のクリニックで3年半働いていました。そこでの経験をもとに、分かりやすい不妊治療の情報発信に努めていきたいと思います。

ということで、今回は、人工授精について勉強してみましょう。

私の経験から、不妊治療をしている患者さんは、皆さん勉強熱心で知識のある方が多いです。しかし、情報量が多いゆえに勘違いや混乱していることもあります。そこで、人工授精についての基本的な知識について簡単にまとめたいと思います。

 

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人工授精とは?

まず、人工授精とはいったい何でしょうか?英語では、Artificial Insemination of Husband の頭文字をとってAIHと言います。配偶者ではなく、ドナーの精子を用いる場合は、HusbandがDonorとなり、AIDと言います。

人工と付きますが、人工授精は自然妊娠にとても近い療法です。自然妊娠、タイミング療法との違いは、精子の入る場所の違いだけです。人工授精という言葉から、人工的なイメージがして、高度生殖医療と勘違いしていたり、副作用がひどいと勘違いしている人がよくいます。

人工授精は、一般不妊治療の一つで、自然妊娠とほとんど変わらないということを理解しておきましょう。

 

人工授精の方法とは?

次に、人工授精の方法についてです。自然妊娠と変わらないとは言っても、何かしら手を加える方法であることには変わりません。
人工授精とは、配偶者から採取された精子を遠心分離させ、その中の動いている元気な精子だけを、細い管を用いて経膣にて、女性の子宮の中に入れるという方法です。精子を処理する過程があること、外部から精子を注入するということから、人工授精という名前になったのでしょう。

痛みは個人差がありますが、あまり強くはなく、子宮癌検診と似たような感じという人が多いです。

人工授精を的確に行うためには、タイミング療法と同じように、排卵を予測し、排卵のタイミングに合わせて精子を入れなければなりません。また、子宮の中に入った精子は卵管を通って受精するため、卵管がきちんと通っていなければなりません

 

人工授精をした方がいい人とは

では、人工授精によって妊娠率が上がる可能性がある人というのはどのような人でしょうか。一般的には、タイミング療法で結果が出ないカップルの次のステップとして勧められることが多いですが、その他にも次のような人は人工授精が向いていると判断できます。

・ご主人が出張がちでタイミングがなかなかとれない人
・ご主人が膣内射精ができない人
・性交痛がありタイミングがとれない人
・頸管粘液(排卵期のおりもの)が少ない人

ご主人の都合などによって、なかなかタイミング療法が難しい夫婦の場合、精子をご主人の都合の良い時に採取し、凍結保存をしておいて、排卵に合わせて解凍して人工授精をするという方法を取ることができます。

私の経験の中でも、ご主人が海外出張中の方や自衛隊の方やご主人がやや高齢の方など、この方法で妊娠に至った方がいました。

また、女性側の問題としても妊娠するには問題がなくても、性交痛があったりするとタイミングが取れなかったり、頸管粘液が少ないと精子がなかなか泳いで行けないため、子宮の中まで精液を入れてあげると、その部分をクリアできるというメリットがあります

 

人工授精の妊娠率は?

人工授精は、タイミング療法の次のステップと言われますが、現実的には妊娠率はタイミング療法と大きな違いはありません。タイミング療法で長く結果が出なかった夫婦が劇的に妊娠率が上がるという可能性は低いでしょう。

ですので、タイミング療法と同じようにおおよそ10%くらいという施設が多いです。なかなか結果が出ない場合は、早めに治療方針を見直した方が良いでしょう。

 

まとめ

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今回は人工授精について基本的なことをまとめてみました。
タイミング療法とほとんど流れも同じで、より自然な方法での妊娠を望む人やタイミングさえ合えば妊娠の可能性は高いという人には適している療法です。

一方では、高度生殖医療のような高い妊娠率は期待できなかったり、保険適応外のため施設によって金額が違ったりということもありますので、事前によく担当医と相談しましょう。

 

 

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